形式主義が組織を崩壊させる。
これは、簡単に考えればそのようにわかる話かと思いますが、考えてみます。
大企業ほど、形式主義者が優れているとなります。これは、組織としての戦略が決まり、実行部隊としてはその戦略を全うし、結果を報告し、管理職が戦略の有効性を検証し、幹部が戦略の修正をする。このために、正確に戦略を実行できるのかを大企業ほど求められてしまうからです。
だからこそ、実行部隊はいかに正確に戦略に沿って行動できるかとなります。コンビニのレジ打ちの方に関して言えば、お酒類を購入する際の確認をします。これは、どれだけ購入者が歳を取っていようと確認します。これは、一律に確認してしまえば、組織として誰にでもできる仕組みにできますし、コンプライアンス的にもクリアできるからです。この視点で考えれば、形式主義者(現状に疑いがない)ほど好まれます。
その中で、実質主義者は疑います。コンビニの例で言えば、明らかに歳を取っている方であれば別の方法で確認する方法もあるのではないか?となります。もっと簡易的にできるのではないか?と。
ここで疑問は、大企業、中小企業問わず、形式主義者、実質主義者はどちらの人が必要なのでしょうか?先程の例であれば、形式主義者ほど好まれました。
この答えは、いかにその組織の方向性を理解し、その当事者として実質主義で考えれるかと言うことです。それができれば、ある意味では形式的に行動してしまうと言うことにもなります。
実質主義とは、そもそも自ら思考し、その事柄に対してゼロベースで思考できるかです。その意味で組織との理解度がいかにリンクしているかが重要となります。当事者意識ですね。
組織が本来、本質的にどうあるべきかからの逆算をした際に今どうすれば良いのかを考えることは、経営者であればどの社員にも求める事です。これがズレていれば「思考しないで良いからやれ」となります。ズレていなければ嬉しい限りです。
税法でも実質主義という事があります。これは、住宅の貸付けに係る契約において用途に関しても書面上と実質で違うとなれば、運用上としては形式主義が楽ではあるが実質主義の必要性を説いています。
その意味で、実質主義で思考することは、方向性を理解し、自分毎として取り組める人であれば経営者としては大歓迎となります。
そうならなければなりませんね。
以上。
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柴田 雄海
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