何故、規律を守らせる必要があるのか?

全社員がルールさえ守れば、業績は向上する、と思っている経営者は多いと思います。つまり、全社員が自律することを望むのです。

 

会社のルールは、時間や納期に関する厳守や資料や書類の提出、システムへの入力などが多いです。ルール通りに社員が動けば、スムーズに作業が進むので生産性が上がるからです。

 

決められたルールを守ることは、行動の習慣化の徹底になるので、仕事をする基礎行動としては、大切です。社員全員にルールを徹底させることで生産性は上がると思いますが、もっと重要なことは、いわゆる考え方、思考法の規律を守らせることです。

 

そもそもルールは、その目的が重要なので改善することが重要です。つまり、手続き上のルールを守ることよりも、そのルールの目的をしっかりと理解しなければ、ルールを守る行動はしていても、そのルールの有効性や改善を考えることまではしません。

 

ルールそのものを見直して改善することは、規律を守ることになります。規律をしっかりと徹底させることで、ルールの徹底と改善が結果として実現できると思います。

 

成果を出すためには、戦略や組織の設計を行って、それをどれだけ実行するか、なのですが、成果が出ない理由は、上手く実行できないからです。

 

実行するには、規律の徹底が必要です。つまり、設計である戦略に組織は従うので、規律の実行を徹底して習慣化することです。

 

規律の行動は、特に管理者以上が重要です。管理者以上が規律を守らなければ、部下はルールを守りません。

 

では、規律を守るには、どうすれば良いのか?

 

理念、ビジョンの共有が重要になります。そのために、会社の成長にフォーカスして、挑戦することだと思います。目的がないと規律を守ることはできないからです。特に、トップと管理者以上が自ら挑戦する行動をしていることが重要になります。

 

組織のレベルは、管理者以上の行動レベルなので、社員の時から、管理者の思考法のトレーニングが必要です。管理者になってから管理者の思考になるのではなく、管理者になる前から管理者の思考になった社員を管理者にしなければ、管理者として成果が出ないです。管理者の立場が行動を変えることも、確かにありますが、役職に関係なく管理者以上の視座で、責任範囲を広げて仕事をするからこそ、組織全体が成長するのです。

 

以上


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