責任範囲をどこまで広げられるか?

”全ては自分の問題”。

 

起こった問題に対して、こう思う事で

問題に対する”姿勢”が前向きになり、

主体性を発揮して解決に向けて動ける、と。

 

ビジネス上で良く起こるのが、業務上のミスやトラブル。

 

業務上の問題が起きた場合、当然、起こした人がいるので

「誰の責任だ?」という話になります。

 

例1)

 Aさんが作った書類に間違いが見つかった。

 Aさんの上司はBさん。Bさんの上司はCさん。Cさんの上司は・・・

 

どこまでの人が、この間違いを”自分の責任”と

言えるでしょうか?

 

言った人については、その人達の責任範囲は

重なっている、と言えます。

 

この例だと、通常はAさんより上の立場の人は全て

”自分の責任”となっていないとおかしく、もしAさん

より立場の低い人が”自分の責任”と言えれば、

その人は 責任 > 権限 となっていると言えます。

 

では、これはどうでしょうか?

 

例2)

 Aさんが作った書類に間違いが見つかった。

 Aさんは既に退職済み。同じポジションにはその後に

 入社したBさんがいる。Bさんの上司はCさん。Cさんの上司は・・・・

 

例1に、”時間”という概念が入ると、難易度が上がります。

時間を越えて、責任範囲を拡大できるかどうか。

 

ある人から仕事を引継ぎ、その仕事に後日ミスが見つかった。

お客様から文句を言われれば、「前任者の責任」と言いたくなります。

 

自分自身は楽になりますが、お客様側からしてみると

会社対会社のものであれば、”誰が”というのは関係なく、

その感覚が分からなければ組織で上にあがっていく、管理者に

なっていくのは難しいかと思います。

 

仮に、業務の引継ぎなどを受ければまだしも、全く

会った事も聞いたことも無いような人のやった仕事に対して

責任が持てるかどうか。

 

責任範囲については、”空間的な広がり”と

”時間的な広がり”の二つを考える必要があります。

 

この二つを考慮した上で、個人の責任範囲が狭い集団では

それぞれの個人の能力によって問題解決力が決まってきます。

 

もし、責任範囲の重複があれば、その部分については

問題解決能力が個人の能力以上、1.5倍、2倍といった

形にもなってきます。

 

この重複から生まれる”協力関係”。

この領域を増やすための”時間”と”空間”。

 

一番責任範囲が広いのは、その会社の経営者。

時間、空間すべての責任を負うトップだからこそ、

社員に対してこれを示していく必要があるのだと思います。


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