管理者にとって、戦略の有効性を判断するために、素早く組織を動かすことは、重要な仕事です。
ドラッカーは、管理者が組織を動かすために必要な資質のうち、後天的には身に付かないものは、「インテグリティ(真摯さ)」だと言っています。
真摯さが欠如した人の特徴として、下記の5つをあげています。
・強みよりも弱みに目を向ける者
・何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者
・真摯さよりも、頭のよさを重視する者
・部下に脅威を感じる者
・自らの仕事に高い基準を設定しない者
上記の逆が真摯さがある人、となります。
上記から、言えることは、真摯さがある人は、「誠実で、常に言動が一致していて、
一貫した信念と向上心のある人」といえます。
部下に対して、公正な評価と価値判断をする人で、自分自身に対しても、客観的な見方をすることが出来ます。
真摯さのある人は、「自分も完璧ではなく、ミスや間違ったことをしていることがあるかもしれない」と謙虚な気持ちを常に持っています。
よって、年齢差がある部下に対しても、間違った時は、誠意を持って謝罪が出来ます。
「インテグリティ(真摯さ)」をもつ人材が組織の中で、正しく評価される仕組みづくりが重要になります。
リーダーは、役職や年齢でなく自分がリーダーだと自覚して行動した人ですが、組織（人）を動かすことも役職や年齢ではなく、「インテグリティ(真摯さ)」であることを深く理解する必要があります。
真摯さは、後天的には、身につかないと言っていますが、努力により、改善はできるはずです。
自分を客観的に見て改善する力は、弁証法によって高められるし、成長すための本質だと思います。
以上
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東 真奈美
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