企業がイノベーションを起こすためには、良い戦略を考えることが重要になります。現在の事業を長期的な視点で考えて、成長期の後半から構造的変化をもたらす戦略を実行する必要があるのです。
戦略には、良い戦略と悪い戦略があり、「良い戦略、悪い戦略 」リチャード・P・ルメルト 著では、悪い戦略の特徴として下記の内容を上げています。
- 空疎である
→わかりきったことを必要以上に複雑に見せかけて、高度な戦略のような錯覚を抱かせる。
- ビジョンと混同している
→戦略は直面している状況の中からもっとも重要な要素を見つけ出しそこに資源や行動を集中させる方法である。
- 重大な問題に取り組まない
→重大な問題を直視していない。重大な問題を、重大な問題として認識できな
- 目標を戦略と取り違えている
→目標(スローガンのようなもの)を戦略としてしまう
願望と行動の間にギャップを作ってしまっている
- 間違った戦略目標を掲げる
→組織の理想、価値観、期待である「努力目標」や「最終目標」と、
戦略実行のための「戦略目標」明確に区別することが重要
- 実行可能ではない
→戦略を実現するためには、どうしたらいいか?という視点が欠けている
「いま何をすべきか」がはっきりと実現可能な形で示されていない場合
それは戦略とは呼べない。
結局、良い戦略は単純かつ明快であり、戦略はパワーポイントを使って延々と説明する必要などまったくないしツールやマトリクスチャートといったものも不要で、必要なのはこちらのもっとも効果的な打つ手のポイントを見極め、そこに狙いを絞り、」手持ちのリソースと行動を集中させることだと言い切っています
上記の中でも、目標やビジョンと戦略を混同することは良くあると思います。売上130%を目指す、国内売上50%・海外売上50%、商社売上60%・製造売上40%などを掲げて各事業部に事業計画を作成させるは良いですが、会社として重大な問題に取り組む戦略を具体的に経営者と経営幹部が考えることこそが、重要です。
悪い戦略になってしまう理由は、良い戦略を練り上げるために考えるのは大変だし選択するのが難しいからだと思います。今までの成功体験を全否定して、原点に帰って戦略を考えることを避けると、悪い戦略しか生まれないのだと思います。
良い戦略は、悪い戦略の逆をやれば良いということになります。
社歴が長くなると成功体験を積んでいるので、イノベーションを起こす戦略を考えることを先送りにする体質に会社全体がなってしまういので、常を考えて挑戦するとの考の文化形成が大切なのだと思います。失敗することよりも挑戦していないことの方が悪だとする文化です。
以上となります。
お読みいただきありがとうございます。
~▶YouTuberになりました!~
弊社YouTubeチャンネル『久野康成の毎日が有給休暇!!』を開設いたしました!
「久野康成の毎日が有給休暇!!」では、代表の久野が作った365の金言を
『久野語録』として日めくりカレンダーにまとめ、内容を毎日解説していきます。
チャンネル名にある通り、「毎日が有給休暇」になるような生き方のツボとコツを発信しておりますので
ぜひ一度ご覧頂ければと思います!
また、経営者の方に必見の、「久野の経営のエッセンス」シリーズも継続的に投稿しております。
こちらは、経営をする上での疑問点や悩みなどに対して、気付きを得ることができる動画となります!
株式会社東京コンサルティングファーム
東 真奈美
※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。