「経営とは、矛盾との闘い」
「矛盾の受け入れが経営」
このように多くの成功した経営者が言うように、
経営をするということは、常に”矛盾”を孕んだ状態で
行動し続ける、ということなのだと思います。
では、なぜ矛盾が生まれるのか?
それは経営というものが様々な要素を統合した
概念だからではないでしょうか。
究極的には、経営自体も”手段”であり”目的”ではない。
そのことに気付けないと、この矛盾の解消は難しいと思います。
では、経営の目的はと言うと・・・
これは”経営”というものが組織に紐つくものと考え、
組織を仮に”企業”と置けば、企業の目的は”顧客の創造(P.F.ドラッカー)”
であり、必ず目的は企業の”外”にあることになります。
そして、企業の外にいるのは”お客様”。
このお客様を”想像”し、”創造していく”。
この”想像(誰に、何のサービス、など)”を
することが”事業計画”に繋がります。
最初の”事業を想像”する段階で様々な制約条件
(経営資源の問題)があり、その中でどのように目的を
実現させていくか。それを筋道立てて見える化したものが
”事業計画”になります。
そして、次の顧客を”創造”していく段階で、
頭の中で考えるのではなく、そのために
人が行動していく必要があります。
計画と実践。
”人の行動”という点が事業の全てとも言えるように
どんなに良い計画も行動が無ければ絵に描いた餅。
”人”というのは重要なテーマではありますが、自分一人で
起業すれば、これが問題化するのはある程度組織が
出来上がった成長段階で、この頃から事業と同時に
”人”に向き合う必要が生まれてきます。
組織の拡大、成長につれて人を増やしていきますが、
そもそも経営者以上の人間は組織には入ってきません。
(もし入ってくれば、その時点で経営者交代なので。。)
というか、そもそも出来立ての零細企業に”良い人材”が
入ってくるという前提自体を持つことが間違っており、
ここで”良い人材を採用しよう”とだけ考えてたら、その
ギャップにやられて”少数精鋭”という思考になっていく
気がします。
もしこれが”子供の頃のスポーツチーム”などであれば
たまたま”近所だから”と言う理由で弱小チームに
レベルの高い子が入ってくる、ということもある
かもしれませんが・・・
自分の意志で選択できる社会人の段階であれば
まずそういった”ラッキー”は起こりえないと考え
期待もしてはいけないと思います。
少数だからこそ役に立つ、能力のある精鋭が欲しい。
でも、実際には間違いなく自分の会社には入ってこない。
この現実を受け入れられるかどうか。
受け入れたとしても、自分の起業の目標は下げられない。
自分よりも(圧倒的に)能力的に低い人に、自分が掲げる
高い目的、目標達成の協力をしてもらう、というこの”矛盾”。
最初にして最大の矛盾であり、これを乗り越えるかどうかで
その後の何十年という組織の在り方が変わってきます。
この矛盾を乗り越えた経営者だけが、組織を”創業期”から
”成長期”に導き、零細企業から中小企業へと成長への道を
辿っていくことが出来るのだと思います。
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