多くの会社様で設定している”予算”。
(形式的に無くても、経営者の頭の中には必ずあるはずです。)
この”予算”を設定する上で、以下の3つが”通常考慮すべき”
と言われるものになります。
①達成可能性
②過去のトレンド
③会社を取り巻く経済状況
これらを考慮して予算を作っているか?と聞けば
みなさん「当然考慮している」と答えるかと思います。
一見、何も問題は無いように思われますが・・・
では、これらを考慮した場合の”デメリット”は何でしょうか。
①達成の可能性を考慮すれば、誰もが
無理のない予算を設定することになります。
更に、”達成したらインセンティブ”としていれば
尚更です。
②過去のトレンドを考慮すると、”過去の延長線上”
に予算が設定され、結果的に”行動の変化”が
量的なものになり、”質的変化”が起きなくなります
③今のコロナ禍の環境を考慮すれば、低い
予算設定の正当性を裏付けるものとなります。
外部環境によって、「●●だからできない」と。
一言で言うと、「数字が常に小さくなる」
そして、「変化が起きなくなる」という点です。
最初に考慮すべきは、”会社の目的”は一体何だったのか。
この会社を、いかに、どうしたいかを考えることが
最初にあり、それを定量化したものが本来は予算に
なるべきではないでしょうか。
どの会社様も、経営理念という形で壮大な目的
に向かって経営努力をされている事かと思います。
しかし、いざ実際に”予算設定”となった時点で
壮大な目的と数値目標がどうもリンクしてこない。。。
特に、社員の方が”低い予算設定”をするのは
この三点を考慮すべき、これが正しい予算の作り方、
という考え方に起因することに原因があるのです。
つまり、一番正しいと言われる予算の設定方法。
これらを最初に考慮してはいけないのです。
大きな目標に向かうためには、常に成長をし続け
られる仕組み、組織を作っていく必要があります。
そう考えると、予算設定というのは①~③ではなく
”会社の目的”を考え、それに基づいて予算設定をし、
その上で①~③をどうクリアしていくかを創意工夫に
よって乗り越えていくこと。
予算は、“達成すること”ではなく“成長していくこと”のために
設定すべきもの。だからこそ、予算に変化、挑戦という要素が
含まれているかどうか。
それが、あるべき”予算設定”の方法なのだと思います。
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増田 鉄矢
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