”公私混同”という言葉は、世間一般においては”悪いもの”として扱われています。
おそらく、社員の方が思い描くイメージとしては、
- 社長(私)が会社(公)のお金を使い込む
- 社長が事業に関係ないプライベートな費用を会社に負担させる
- 社長が会社の資産(車など)を私的に利用する
といった事から、”悪いもの”と解釈されるのだと思います。
しかし、”公私”というものが混同されると、本当にダメなのでしょうか?
上記のケースは、”私(個人的)”を”公(社会的)”に取り込み混同するケースであり、このパターンを社員は「ダメ」と言います。
しかし、逆に”私”に”公”を取り込むと、どうなるでしょうか?
自社の活動を通じて、世の中のたくさんの人を幸せにしていきたい。
社会的問題に対して、義憤を覚え、寝食を忘れ、経営者が事業に没頭する。
そういった事を経て、一人で始めた事業が、時には世界規模まで発展していくこともあります。
これを会社ではなくスポーツで例えれば
・自分が活躍したい。有名になるために、組織を利用する
⇒組織の勝ち負けは関係なく、自分がヒーローになれれば良いという人。
これが、一般的な”公私混同”のパターンですが、逆に
・組織を勝たせて、応援してくれている人を喜ばせ、楽しませたい。
⇒自分がどうか、ではなく、全体の”目的”に沿って行動する人
これは、”部分最適”と”全体最適”という話にも繋がるかと思います。
経営者は常に”全体最適”を考え行動する必要がありますが、そのためには”公(社会)を私(個人又は自社)に取り込む”という事が前提となります。
”公”を”私”に取り込む。
結果的に”公私混同”という言葉にはなりますが、この”取り込む順番”が違うだけで、全く別の意味になります。
公(社会)のことを私(自分)事のように真剣に考える経営者。
そのような社会性をもつ経営者だからこそ、多くの人が協力し後に大きな結果を残せるのだと思います。
そして、社員の立場であれば、公(会社)の事を自分事のように考えられるか。
この公私混同ができる人は、会社に対するロイヤルティが高く時間とともに会社との一体感が強くなり、結果として長く会社に貢献し昇進していく人になるでしょう。
世間一般の解釈というものも、見方を変えれば全く別のものになります。
経営者は、社員にはこのような”事象”や”言葉”といった”見えるもの”に囚われないよう、本質を伝え続けていく必要があります。
そのために必要なのが、経営者の”言語化能力”。
自分が言語化する能力と、言語化されたものを分離して本質を掴む能力。
これを高めることが、経営者のマネジメント能力を高めるということに通じるのではないでしょうか。
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株式会社東京コンサルティングファーム
代表取締役社長
増田 鉄矢
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