「後継者不足」というのは、日本の中小企業にとって
頭の痛いテーマです。
最近では、M&Aなどにより収益性が高い企業などは
譲渡と言う形で後継者問題を解決する企業も増えてきて
いますが、それが出来ない企業は後継者不在を理由に
廃業をせざるを得ません。
この「後継者不足」というのは、正確に言うと
「（身近に）事業を任せられる人がいない」ということです。
人の巡り合わせに任せていては、いつまでたっても
承継は行えません。
このような場合は、“人”という視点から“仕組み”に
事業を承継、という考え方をしてはいかがでしょうか。
人を育てる、というのはもちろんですが、育てた人の
思いがけない退職や離脱、という事も経営者は常に
想定していなければいけません。
“人”を育てるのではなく“仕組み”を育てる
この“仕組み”に経営のノウハウを承継させ、それを
実践していくことで、結果的に人が育つ。
早い段階からそのような仕組みを作ることに経営者が
注力することで、結果的に将来の“後継者不足”を
解消していくことが出来るのではないでしょうか。
もちろん、「今からやって間に合うのか？」という
事もありますが、やらなければ、この先も延々と「後継者不在」
というリスクを抱えていくことになります。
この点に気付き、思い立った今こそ、仕組みづくりを
始める時なのではないでしょうか。
増田 鉄矢
東京コンサルティンググループ グループCOO
株式会社東京コンサルティングファーム 代表取締役社長
東京税理士法人 代表社員
