”すぐに答えを聞きたがる社員”
そう聞いて、社員の顔が頭に思い浮かぶ
経営者の方は多いかと思います。
経営者の方は、常にこう思っていることでしょう。
「もっと自分の頭で考えろ」
「なんですぐに答えを求めようとするんだ」
楽して答えを得たい、という思考自体は
褒められたものではないですが、、、
目の前の仕事に終われている人であれば
このような思考になっていってしまいます。
もちろん、社員の勉強不足というのはあるかと
思いますが、、、
そもそも、経営者、管理者に比べて出来ない
からこそ社員として雇われているので、
この問題については実は経営者、管理者の方に
問題があるケースもあります。
通常、経営層と言われる人たちは、社員側よりも
知識・技術・経験に優れており、問題に対して
”社員の答え”を求めることはありません。
「自分が正しい答えを持っている。
だから社員を正しく育てていける。」
そのくらいの”自信”は必要かもしれませんが・・・
それゆえに”社員を自分の答えに導く”という
指導法を取りがちになってしまいます。
なので、社員がどの様な答えを出しても”間違っている”
と否定してしまい、最終的には自分の答え通りに
社員を動かしていく、と。
結果的に、そのやり方が一番成果が上がるかとは
思いますが・・・果たして、社員は”成長”しているのでしょうか。
このやり方で成長するタイプは、”自己肯定能力が高い”、
既に成果をある程度出している人で、それなりの
信頼関係が出来ている経営幹部クラスだと思います。
このタイプは”自己否定能力”を高めなければいけませんが、
たいていが過去の成功体験から既に価値観が形成されて
いるため、強制的に考え方を変えていく必要があります。
しかし、一般社員をこのやり方で指導していくと、
「どうせ考えて作っても、最後ダメ出しされる。
そして結局は指示通りやるだけ」
となり、結果、「自分で考えるだけ時間の無駄」と
思う社員も出てきます。
「答えはあるので、それを言え。」
これをやりすぎでしまうと、社員側に考える気が無くなり
”考える事を放棄”してしまう人が出てきます。
特に、”考える力”が弱い人はすぐに“思考停止”になり、
これが習慣になってしまうと、その後の成長は見込めません。
(単純に年齢が若い、という訳ではなく、ベテランでも
こういう方もいるかと思います)
そういう人に対しては、少しやり方を変えて
一旦聞く姿勢を持って、その上ですり合わせをしていく
という、若干手間のかかる方法も必要です。
こんな面倒なことをしたくない、と言うのであれば
”人”の要素を一切排除して、成果をあげる”仕組み”を
作ればいいのですが、その過程においてはこういった”対人”
の問題解決も必要となります。
”人を見て物を言う。”
上のレベルで成果の上がる”正しい方法”が、
下のレベルでは成果のあがらない”悪い方法”に
なる、ということは現実で多々あります。
いずれにしても、上手くいかないのであれば”方法”は柔軟に。
結局は経営者側が”目的志向”になることで、自然と
この問題は解決していくのではないでしょうか。
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