量子的な発想で超越しよう

こんにちは、株式会社東京コンサルティングファームの小林です。

 

コンピュータの世界では、量子コンピュータという今までのコンピュータと根本的な異なるコンセプトで計算ができる技術が研究されています。

ちょうど一年前くらいに、この量子コンピュータが最先端のスパコンが何年もかかる計算を数分で終えたというニュースが世界を駆け巡りました。

 

これを「量子超越性」というらしいのですが、ここで難しい量子コンピュータのうんちくを語るつもりはないのですが、少し説明すると、それまでのコンピュータというのはいわゆる0と1の2進法ですべての計算を行うという仕組みになっています。

 

それに対して、量子コンピュータというのは、0でもあり1でもある状態という確率論的な重ね合わせを持たせることで、

 

1つの処理で行なわれる計算がそれまでのものより、いくつもの並行的な形で行うことができるという代物です。

 

考えてみると、人間の思考というのも、0と1のように、2項対立するものが多いのではないでしょうか。

 

短期と長期、動と静、全体と個、トップダウンとボトムアップ・・・

 

普通は、この2項対立の中で、自分が今いる位置というのをどちらかに絞って考えたり行動したりしがちです。

 

ところが、弁証法しかり、対立軸をぶつけることでしか、本当に良いものは生まれてこないのだと思います。

 

対立する2項の思考を同時に成立させられることができる人が、優秀な人間なのではないかと考えました。

 

これを量子的発想と名付けたいと思います。

 

両方を成立させるといっても、0と1の中間の、0.5になるのとは違います。

 

間を取るというのは、中庸とかバランスとかよい言葉のように聞こえますが、実際はそれは中途半端な状態で、何もプラスを生まない姿勢だと私は思います。

 

量子的発想というのは、どちらの方向性にも考えることができつつ、現状のボトルネックに最も最適な解を考えるという姿勢を言います。

 

例えば、今の仕事が忙しくて、重要な仕事ができない・・という悩みをみんな持っていると思います。

 

これを解決するには、どうすればよいか?

  • 仕事を自分で抱え込まない
  • 今の仕事を力技で片付ければ時間が空くだろう

という2つの解があるとしたときに、どっちかを選択するというのではなくて、

  • 抱え込まない→仕事は部下に振る
  • 力技→どんな人でもできるように業務マニュアルを作成し、標準化を行うことは、自分も関わって力技で行う

という風に、振る仕事と自分がやる仕事の状態を変えてあげるということに注目するのが量子的発想になると思います。

 

これは自分がやるのか?他人がやるのか?という0or1的な発想ではなく、

業務を完了させるという作業の部分は、他人が1

標準化をしてクオリティ・スピードは下げないという部分は、自分が1

 

という風に、異なるベクトルの仕事を同時に並行させるという発想になります。

 

こういう発想になるためには、今の忙しい状態を意識するだけでなく、将来もまた忙しいであろう状態をイメージしなければなりません。そして、この仕事は今終わらせなければならない、という現実と、誰でもできるようになればいいなという理想の対立もあります。

 

こうした2項を自由に行き来して、今と未来のどちらにおいても成果を出していける発想を意識して行けば、仕事においても、「超越性」も実現できるのではないかと思います。

 

対立する2項を行き来するためには、その対立軸のベクトルを干渉しないようにずらしてあげるということが必要になります。

 

先ほどの緊急性業務と重要性業務の例のように、「自分がやる=緊急の業務」の方向を重要性のベクトルの方にずらすことが解決になります。

 

この、どうベクトルをずらすのか、ずらすべき方向性は何かという所を探るのが仕事の醍醐味なのではないでしょうか。

 

以上、お読みいただきありがとうございます。


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株式会社東京コンサルティングファーム

小林 祐介

 

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