評価制度運用の肝:⑧責任範囲が広がり、権限が生じることを理解させよ!

前回からの続きとなります。

 

どのようにして絶対数の少ないスーパーヒーローを作り上げていくのか。その方法を下記に列挙しています。今回は⑧責任範囲が広がり、権限が生じることを理解させよ!記事となります。わたしも研究している過程ですので、増加していく可能性はあります。

  1. 中途採用ではなく、新卒採用をメインにせよ!
  2. 今一度、当社の基本理念の明確化と存在意義を明示せよ!
  3. 会社の行動指針を明確にし、その実践に力を入れよ!
  4. アメーバー式QC活動を取り入れよ!
  5. 実績で昇給させることはあっても、昇進はしてはならない!
  6. 与えたもの以上に得ることはできない循環を理解させよ!
  7. すべては自分の問題であり、興味関心の度合いを引き上げよ!
  8. 責任範囲が広がり、権限が生じることを理解させよ!
  9. 感謝の気持ちを忘れてはならない。

 

前回は「すべては自分の問題」という考え方をできる人についての説明でした。それにさらに付随する考え方が「自ら責任の範囲を広げること」なのです。

よく仕事の現場にて、こういう会話をよく聞きます。

「それはわたしの仕事ではない。それを解決できる権限を与えられていない。」と。

世の企業には、職務分掌(Duty Description)を規定し、どの仕事をどの人が行うか。そして、その仕事に対する責任を明確に分割していることもあることでしょう。大きな企業においては、内部統制的見地において、責任の所在を明確に区分することが正しいことであるとされていると思います。

そうかといって、何もかも自分の責任ではなく、他人、他部署、そして上司の責任にしていては、何も変化をさせることができず、真実の本質的な問題を解決できることはできなくなるのです。

スーパーヒーローになるためには、またはスーパーヒーローを作っていくためには、自ら責任の範囲を広げるような人材とする必要があるのです。そして、決して間違ってはいけないことは、権限が与えられてから、責任が発生するのではなく、責任を広げた者に対して、昇進があり、権限を付与されるのです。

よく言われる例が、社長は社長になる前から、社長になったつもりで、社長の責任で判断や行動を行なった者が最終的には社長になるのです。

責任を広げること。これもまた、スーパーヒーローを作るための要諦なのです。


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橋口 敦史

 

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