「評価制度は何のためにあるのか?」
そういった問いや疑問をお持ちになる方も多いかと感じています。
多くの方がお持ちになる回答は様々ですが、下記は一例となります。
- ・従業員の給与を正当に評定するため。
- ・従業員の頑張りや成果を給与に反映させるため。
- ・会社で出た利益を従業員に公正妥当に分配するため。
- ・会社の与えた目標(予算やMBOなど)や指標を明確化するため。
などなどが挙げられます。
しかし、これらの回答はどれも、結果的には一部正解であるのですが、本質的な評価制度の意義には適っていません。
我々が考える評価制度のプライマリーは、企業文化の落とし込みのために用いるものであり、それが多くの企業で運用されることを願っています。
企業は擬制であり、形はありません。その企業を構成するのは、「人」であることは既知の事実です。つまりは、「人」が企業の構成要素として、要諦であり、この「人」の良し悪しで、企業の成長や成果に差が出ます。
結論が遅くなりました。
評価制度、その運用の意義は、「企業の基本理念の落とし込み」なのです。
経営者の思いや経営理念、企業のビジョン、それらを根底にした管理者の教育と一般社員への落とし込み…。それらの一切合切がこの評価制度に埋め込まれていなければ、成長や成果が鈍化してしまうのです。
単に従業員の給与を決めるだけのものでもなく、単に企業の利益の分配機能のみに特化したものではないのです。
企業が拡大するにあたって、この評価制度の構築・運用の重要性は増していきます。
規律を構築し、それを実行する。そして、単発で実行して終わりではなく、恒久的に習慣化する。
規律→実行→習慣化を為すことができれば、必然的に「企業文化」となります。
これをうまく運用するために評価制度は存在しているわけなのです。