”管理者”のいる組織、いない組織。

社員が10名程度になってくると、社長以外にも一人は

”管理者(職)”というポジションが出来てくるかと思います。

 

ある意味、経営者も”経営管理者”という役割と言えますが、

職制上は、課長、部長、役員、といった人たちがそれに当たります。

 

組織が成長していく上で、売上・利益をあげていくことは

もちろんですが、”管理”というのも組織を維持していく上では重要です。

 

では、この”管理”が機能しているか?

つまりは、「管理者が管理という仕事をしているか?」とも言い換えられます。

 

管理職というポジションに人がいるかどうか、ではなく

実際に”管理”がされているかどうか。

 

本来、経営者が管理者に求める役割としては、

以下の二つを行うべきかと思います。

 

①戦略の有効性を検証し、提案

②実行(行動)の生産性を改善する仕組み作り

 

経営の成果というのは、“戦略”と“実行”から生まれてきます。

その成果を最大化していくのが経営ですので、経営者が行う

意志決定のためには管理職の“マネジメント”が組織で機能しているか

どうかというのは非常に重要な要素となります。

 

では、この管理職が実際にいるか。

言い換えると、管理職がちゃんと“管理”をしているかどうかを

どのように判断すればよいか。

 

一つ例を挙げると、管理職からの報告で分かるケースがあります。

 

経営者への報告の際に“やれていること”だけを報告するタイプ。

これは、経営者からしてみると非常に危険なタイプで、本来改善すべき

問題が見えなくなってしまいます。

 

では、“やれていないこと”を報告していればよいのか、と言うと

上記よりはいいですが、これもダメです。

 

出来ていない報告、というのは”管理”をしているのではなく

”チェック”しているにすぎません。

 

出来ているか、出来ていないか。

この実際の確認、というのは組織のミドルの仕事ではなく

ロワーのマネジメントの仕事になります。

 

報告の際に上記のような二つが出てきてしまう場合、

厳しいようですが”管理者不存在”と言わざるを得ません。

 

全て「出来ている」状態にして、初めてその次の“変化”という

ステップに進むことができます。

 

自社の管理職の方は、いかがでしょうか?

特にこの“管理”を“現状の確認”としてしまうと、本人は

「やっている」という気になってしまいます。

 

だからこそ、経営者がしっかりと管理職に対して役割を定義し

導いてあげなければいけないのだと思います。


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