こんにちは
東京コンサルティングファームの山﨑です。
今日は「社長はどうする?!〜AIが会社の経営方針をアドバイスする時〜」というテーマでお話ができればと思います。
テーマを見て、みなさまきっとそんな時代はなんとなく遠いだろうと思うかもしれませんね。でも実際は、AIじゃなくても私たちはIT技術によって意思決定を左右されています。簡単な例としては「天気予報」です。
今日は雨が強く降っていたので、私は傘を持って出かけました。なんで傘を持ってい出かけたか?それは天気予報士の話を聞いていたわけではなく、Yahooニュースの天気予報を確認したからです。
スマホがこれだけ普及している時代、若い世代はもしかすると簡単な情報であれば今はスマホで情報を入手しているのではないでしょうか?
どうでしょう?こんな簡単な例だけでも私たちは第三次的な情報を頼りに生活をしていると思いませんか?
これがAIになるとディープランニングによって確率論だったデータが統計的に確実なものとして人間の生活を左右すると私は思っています。
さて、今回のテーマに戻ると、もしこの記事を読んでいただいている方が企業の経営者だとして、ペッパーくんのようなAIが会社経営をより成功(利益拡大や雇用拡大等)に近づけるためのアドバイスをしてきたら、どういう対応をしますか?
一番面白いシーンとして想像すると、これまで社長の意思決定で行ってきたこととは180度違う経営方針、戦略をアドバイスされた時です。しかもかなり深層学習が成熟した状態であった場合はおそらくAIに従った方が成功できます。
いかがでしょう?
素直に「うん」と言えるでしょうか?
私の場合はおそらく言えないです。笑
おそらく多くの人が「違和感」を持つのではないでしょうか?
なぜ違和感を持つのか。
それは社長にとって経営は数字を追いかけることだけが目的ではないからです。
本当にとにかく稼ぎたい、儲けたいという社長さんであれば、もう社員もいらずAI一台でビジネスをすれば、お金を稼ぐことができる時代がくるかもしれません。
世の会社の社長、特に創業社長は強い思いを思いを持ってこれまで高い壁を何度も乗り越えながら経営をしてきたはずです。
会社には理念、ビジョン、強い信念、社長の価値観などが言語化されています。言語化されていなくともAIの判断に違和感を持ったのであれば、少なからず社長は大事な考え方、価値観を必ず持っています。
私だったら、失敗するリスクもあるかもしれませんが、それでも自分の価値観やビジョンを信じている社員のためにもAIの判断は無視して、覚悟を決めて自分の判断で進みますし、コンサルタントとして経営者の考え方に寄り添う立場でいたいと思います。
ここで大事なことは、知識や情報量が人間の判断に影響を与えるのではなく、人間だけが持つ価値観や考え方に同じ人間は影響を受けるということです。
今回はAIを例にしましたが、人間どうしも同じ現象が当てはまると思います。
例えば親に自分の進路を決められた時、自分よりも確実に知識のある人間にアドバイスを受けた時などです。
親や有識者からすれば、「自分の方がキャリアとしても知識量的にも知見が豊富だから、まずは私たちの言う通りやってみなさい」と言うと思います。新卒社員と上司ならば、職場あるあるですね。
なのでアドバイスを受ける側の人も、相手の知識量や情報量ではなく価値観や考え方を把握する必要があります。そこに共感をしているのであれば素直に聞いてみることが大切だと思います。
AI時代がくる前に、ぜひ社長のみなさまには今一度、企業理念、ビジョン、ミッションに関する言語化と、全社共有を行っていただきたいです。
私たちもお手伝いいたします。
今回は以上になります。
経営に関する無料相談会も実施していますので気兼ねなくご連絡ください。