会社組織というものは、役職が上になればなるほど、肉体的な労働ではなく知識的な労働が求められ、結果的に時間から解放されることになっていきます。
にもかかわらず、現実的には役職が上がれば上がるほど「忙しくなる」と言われる方も多く見受られます。
このご時世の中、社長が「何か新しい取り組みをしよう」と言っても、管理職・幹部社員からは
- 「今の仕事が一杯で、時間がない」
- 「人が足りない。いい人を採用してほしい」
という返事が返ってきてしまうことも多いのではないでしょうか。
一体、どうしてこうなってしまうのか?
得てして、こういった現象は経営者と管理者の間での意識ギャップから生じてきます。
一般社員に対しては”(自分が)成果をあげること”が求められ、管理職に対しては”(部下に)成果をあげさせること”、
つまりは部下が成果をあげるための”仕組み作り”が求められます。
そして経営者には、社会における役割として組織全体が成果をあげることが求められます。
忙しい、時間が無いという管理者の方は、仕組みづくりではなく、自身が成果を上げること、つまりは部下が本来やるべき仕事を自分がやってしまっている、という状態に陥ってしまっています。
”プレイングマネージャー”という言葉がありますが、あくまで”マネージャー(管理者)”が”プレイング”しているのであって、管理者が本来すべき仕組み作りをしていないのであれば、それは管理者ではなく”プレイヤー(一般社員)”になってしまっているのでる。
こういった場合は、まず管理者に対して「管理者とは何をすべきか」という”役割の定義”を明確に示す必要があります。
それを理解した上で、管理者としての仕事をしている人を適切に評価、昇進させる仕組みとして評価制度を設けるのが理想的な形と考えます。
しかし、多くの場合、評価制度は”評価をすること”が目的になっており、評価の結果である”分配の機能”としての側面が強く、導入してもあまり効果を感じられない、と言われる会社様が多くいらっしゃいます。
「組織は上から変わっていく」と言われるように弊社では評価制度を「幹部社員の方々の育成」と位置づけ、導入することで会社が成長していくための”仕組みづくりの促進”を目的としております。
幹部社員の方々が上記のような状態に陥っており、次の一手が打てない、という事が御座いましたらぜひ一度弊社にご相談ください。