改善をすべきか、改革をすべきか

こんにちは。

東京コンサルティングファームの山﨑です。

今日は企業の成長をはかるために何をすべきか。というテーマで話したいと思います。

 

表題にも載せているので、すでにお分かりかと思いますが企業の成長に必要なアプローチは私が思うにこの二つ。

 

・改革アプローチ

・改善アプローチ

 

そもそもの改善と改革の違いについてはみなさまはお分かりでしょうか?

改善とは「最善の方向に向かって変化し続けること」、改革とは「これまでの活動指針から大きく方向転換し、行動を変化させること」です。

 

どちらも共通していることは「変化」すること、させることです。

 

ですが両者には違いがあります。何かわかりますか?

 

それはスピードの違いです。

 

改善とは毎日の業務方法のチューニングです。アスリートが毎日トレーニングをし、アーティストが体重管理や食事制限をするかのように毎日何かしらブラッシュアップさせることです。企業によってはPDCAを回すという言い方もあるかと思います。

改善の意義は組織の目標を達成するための、毎日の成長です。明日達成すべき目標に対して今日改善するとはいいません。もちろん超短期的にはそういう改善もあるかと思います。しかし、私が考える改善とは四半期あるいは年次目標を達成させるために日々の行動を変え、成長していくプロセスです。

なので、改善の結果は毎日の積み上げた数字の大きさで変わっていきます。そしてその改善が正解か不正解かははっきりとわかりません。

 

一方、改革はと言うと、劇的にそして大胆に、仕組みを変えることです。もしかすると改善とさほど響が変わらないように思える人もいるかもしれません。違う言い方をするならば、「やらないことを決める」という表現がふさわしいかもしれません。

 

例えば、戦国時代、豊富秀吉が農民らの一揆を防ぐために刀狩りを行いました。これは誰しもが行なった改革です。では企業が新規事業を打ち出した。M&Aで有名企業を買収した。これは改革でしょうか?実はこれは改革ではなく戦略の遂行です。

先に説明した通り、改革とは仕組みを抜本的に変えることです。仕組みとは企業におけるルール作り、理念のあり方、企業文化などが含まれる、組織づくりにおけるものを指します。

ルール作りというところで言えば、「私たちはこういうことはやらない」逆に言えば「私たちはこれだけは守る」ということです。

 

そして重要なポイントは改革に長い年月をかけてはいけないということです。豊富秀吉が刀狩りに成功したのは強い意思決定と迅速なルール作りです。もし秀吉が刀狩りに数年もかけていたらおそらく一揆を起こされていたかもしれません。改革は組織的に早く実行され、浸透させることで、結果が得られます。

また先ほど改善の場合は改善内容について正解、不正解かは未来でしかわからないと述べましたが、改革の場合は正解か不正解かどうかではなく意思決定したものを正解にすることが企業にとっては大切だと思っています。

 

みなさまの会社では現在、改善アプローチをとっていますか?それとも改革アプローチをとっていますか?

 

意外と多いのが、改善アプローチ(PDCA施策)はたくさんとっているが、売上が伸びていないといった会社様です。また外資系の企業様も該当することが多くあります。そういった企業の上層部の方が思うことが、

 

  • 社員の生産性が低いんじゃないか?
  • ビジネス環境が悪いのではないか?
  • やり方があってないのではないか?

 

といった声です。

 

確かに上記のような疑問や課題に対して、解決策をとっていくことも適切なアプローチです。ですが組織を成り立たせている「人」にフォーカスし、社員のモチベーションマネジメント、企業文化や制度作り、ミッションやビジョンの共有等、組織に仕組みを変えていく改革アプローチをスピードをもってドラスティックに行うことで、行動変化を促すことも重要なアプローチと考えています。

 

戦術にフォーカスした改善アプローチ、人・組織にフォーカスする改革アプローチ、ぜひ読者のみなさまにも参考にしていただければと思います。

 

一番、やってはいけないことは「変化をしない」ということです。これすなわち成長しない意思決定と同等です。

 

どう変化させるべきかよくわかっていない、何が課題であるか掴めない、そんなお悩みを持つ方がいましたら、ぜひ弊社までお悩みをお聞かせ願えればと思います。

 

今日は以上です。

 

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