今週末にジェトロにて税関をめぐる諸問題を取り扱うセミナーに参加してまいりました。非常に実務的な内容で大変興味深かったように思います。
輸入をめぐる問題をより複雑にしているのは、税務当局と税関との相反する利益が存在することにあるといえるでしょう。税関職員は結局、関税をいかに上げるかという観点から輸入価格を上げる圧力が働き、税務当局は、仕入価格について、否認する方向の圧力がかかります。両者の均衡に立った価格設定と文書化が必要になるわけですが……。
口で言うのは簡単ですけど、相場と市場価格を考慮して、文書化をしていくのは骨の折れる作業です。
上記に限らず、いざというときの反論処理のための文書の用意はいろいろな局面で重要ですね。赴任者関連、役会関連のインターナルな問題から、ローカルとの契約書、対株主用、関連会社用、組合・雇用関連と、石橋をたたいて渡る覚悟で準備をしましょう。潜在的な問題を防ぐ観点、問題が起こったときに如何に小さく収める観点が重要ですね。
以上
インドネシア駐在員 加藤