インドネシアには税務上の恩典らしいものが、ほとんどありませんが、唯一といっていいのがマスターリストの存在です。設備輸入と原材料に係るマスターリストが存在しますが、今回は設備に関するものを取り上げましょう。
BKPM(投資調整庁)に、マスターリストと呼ばれる輸入機械の一覧を提出することで、関税が0%に免税となります(以前は5%でしたが、法律の改正により現在は0%です)。基本的に、NIK、API-Pが添付書類として必要となるので、当該ライセンス取得後になります。
ただし、0%に申請することができる反面、税関で止まるケースも多く思わぬスケジュール上のロスを生むケースが多いのも事実です。平均して輸入までに2カ月といったところでしょうか。
余裕をもって、としか言えませんが、ある程度この辺りは、覚悟したうえで、利用することがのぞましいといえるでしょう。