AEOI制度について

税務

AEOI(自動的情報交換)制度とは、経済開発協力機構(OECD)が租税回避行為の防止のために促している制度であり、加盟国のすべての銀行口座の情報を、その人が居住する国の税務当局に自動的に送る制度であります。インドネシアの財務省はこの制度の実施に向け、草案を2017年5月までに仕上げ、2018年中に加盟すると宣言しています。日本も2018年までに加盟すると表明しています。

 

両国が加盟すれば、例えばインドネシアでKITASを所持されている日本人で、日本での住民票は抜いてきた方であっても、日本の銀行口座の情報がインドネシア税務局に自動的に送られるということになります。これまで、日本側での所得を申告していない場合でも、インドネシア税務局が日本側所得を詳しく調査するということが出来なかったため、全世界所得としての申告をしていなかったという方もいらっしゃるかと存じますが、2018年以降はそれが出来なくなります。

 

例えば両国が2018年に加盟した場合、2017年の情報から交換されると発表されています。2017年に申告していなかった所得があったとしてどこまでペナルティを求められるのかといった点は未だ明らかになっていませんが、いずれにせよ早い段階での正確な所得の申告をすることを推奨しております。

 

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