タイトル 中国から日本への送金ついて Q&A

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日も中国Q&Aについてお話します。

 

Q、顧客の中に中国の方がおり、すでに住宅購入契約を締結しており、物件価格は10,000万円です。手付金で既に1,000万円を日本円で受領しています。残りの9,000万円を、中国上海から日本に送金したいのですが、顧客よりできないと言われています。この取引に関する制限を教えて下さい。

 

A、中国の顧客が仰っているのは、全額送金できないという意味だと考えられます。

 

まず、送金額が1件当たり5万米ドルを超えると、中国外貨管理局の許可証が必要になります。(汇発【2006年】29号)

次に、中国元⇔他国の貨幣(日本円等)への換算は、個人の場合、年度限度総額は5万米ドル相当額と決まっています。(汇発【2006年】19号)

最後、今回源泉国は日本なので、関係ないと考えられますが、1件当たり3万ドル相当を超えると税務書類も必要になります。((汇発【2008年】122号))

 

おそらく、今回の取引については、2番目の換算限度額にて、全額送金できないという事例だと思われます。対策としては、個人送金ではなく、中国会社からの送金にするなどがあります。

 

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