外国資本の対中投資の現状について

 

こんにちは、東京本社・呼和塔拉です。

今回は、外国資本の中国への投資現状についてご紹介します。ご興味があれば、是非ご一読いただければと思います。

 

Q1.外国資本による中国への投資について、減少傾向にあると認識されているようですが、実際、現状はいかがですか?

 

A1.今年に入って、パナソニック、シチズン等大手企業の中国撤退が大きく報じられ、全体的に外国資本の中国からの撤退が加速しているとの見方が高まりました。

 

 しかし、中国商務部の最新統計データによると、2015年1月-10月、中国全土において設立された外商投資企業は21,022件であり、前年同期の9.3%増となり、投資金額は、同比8.6%増の1,036.8億ドルとなりました。10月だけでも2,042件外商投資企業が設立されました。業種別に見ると、サービス業の増加が著しく、投資総額は同比19.4%増であり、それに比べ製造業は同比0.2%減と伸び悩む現状が浮き彫りになりました。

 さらに、対中投資外国資本を地域別に見ると、EU、香港地区等の投資が増え、日本、アメリカ、台湾地区の投資が対前年比で20%近く減っています。

 

外資の対中投資が増えたのは、自由貿易区創設、外資緩和措置等がその要因として考えられています。中国当局は、「外国資本は依然として対中投資の先行きに楽観的である」との見方を示しています。

  

現状を総合的みますと、外資の対中投資は、進出、撤退といずれの流れでもなく、有益な分野への冷静な投資であると見ることできるのではないかと考えます。

 

以上、お読みいただき、ありがとうございました。

 

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