中国での持分譲渡

持分譲渡
持分譲渡とは、外国投資者が、外商投資企業の出資持分を譲渡し、外商投資企業から撤退する方法です。この方法は、撤退だけでなく、グループ内の中国事業再編を行う際にもよく利用されます。
持分譲渡のメリットは、現地法人の清算等の煩雑な手続が必要ない点です。現地法人は既に外国企業として認可を受けて設立された会社なので、譲渡先の第三者が中国企業であれ、その他外国企業であれ、譲渡の認可が下りない可能性は低いと考えられます。
一方で、譲渡相手の会社が見つからなければ、譲渡を行うことはできません。譲渡価格やその他の条件面での合意が必要であるため、希望する条件を満たさなければ撤退が先送りになるというデメリットもあります。合弁企業であれば、譲渡価格などの条件について、董事会の承認を取り付けなければならないという点にも注意が必要です。
外国投資者の持分譲渡の根拠規定は、対外貿易経済合作部(現商務部)および国家工商行政管理局より公布された外商投資企業投資者の持分変更についての若干の規定です。

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