こんにちは、中国・上海の三輪常敬です。
Q,
香港の退職金制度について教えてください。
A,
香港では、整理解雇や長期勤続者等に対し、解雇補償金、長期服務金を支給する必要があります。それぞれの支給条件は下記のとおりです。
【解雇補償金】
【長期服務金】
【算出方法】
※ 解雇補償金と長期服務金の算出方法は同じです。
※ 解雇補償金と長期服務金はいずれか一方の実の支払いが要求され、両方同時に支給することはありません。
※ 従業員の月間総賃金が$22,500を超える場合でも$22,500を上限とします。また、賃金の定義は雇用条例第2条に基づきます。
【罰則】
合理的な理由なしに雇用主が解雇補償金を支払わない場合、最高5万香港ドルの罰金の対象となります。また、合理的な理由なしに雇用主が長期服務金を支払わない場合、最高35万香港ドルの罰金及び3年の禁固刑に処されることとなります。
【強制積立金(MPF)の雇用主拠出分との相殺】
雇用主は、解雇補償金或は長期服務金を、強制積立金(MPF)の雇用主拠出分から支払うことが可能です。