こんにちは、中国・上海の安孫子 悠治 (アビコ ユウジ)です。
今日は中国のビジネス環境についてお話します。
2017年10月に世界銀行が「Doing Business 2018」を発表しています。「Doing Business」は
世界銀行が定めた指標を基に190カ国のビジネスのしやすさをランキング式に掲載、解説
を行っているレポートです。
さて、中国のビジネス環境はどのように評価されているのでしょうか?
「Doing Business2018」によると、ランキングは以下のようになっております。
事業の開始 93 (127)↑
建設許可手続 172 (177)↑
電力調達 98 (97)↓
不動産登記 41 (42)↑
資金調達 68 (62)↓
投資家保護 119 (123)↑
納税 130 (131)↑
クロスボーダー取引 97 (96)↓
契約履行 5 (5)-
事業の撤退 56 (53)↓
総合順位 78 (78)-
()書きで示した数値は前年度のランキングです。これによると、ほとんどのランキングに変
動がなく、「事業の開始」が大幅に順位を上げていることが見て取れます。
2016年3月に全国人民代表大会で承認された「第13次5カ年計画」では、商事制度改革
を一段と深化させ、市場の監督管理改革の革新を推し進める行動原則が定められています。
この原則には、ゆとりがありスピーディーな市場参入、公平で筋の通った市場競争、安全
安心な市場消費の環境を形成することで、権威があり効果的な市場監督管理体制の確立を
図る目的があります。
「第13次5カ年計画」は2016年から2020年の期間を対象とした計画です。上記のラン
キングから見るに、「ゆとりがありスピーディーな市場参入」の環境は形成されつつあるよ
うです。
今日は以上です。
中国市場についてのセミナーも随時開催しております。
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参考資料
クリックしてDB2018-Full-Report.pdfにアクセス
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