こんにちは。東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。
今週はブラジル税務について記載いたします。
ブラジルの税金管理は、全て税務番号によってシステム上で行われています。法人における税務番号はCNPJと呼ばれる法人税務登記番号であり、個人における税務番号はCPFとなります。前回のCNPJに続き、今回はCPFについて記載いたします。
上述の通り、ブラジルでは税金に関する個人情報をCPFのシステムで管理しています。管理方法はCNPJ同様に単純で、支払い毎にCPF番号を確認し、「誰から誰に」、「何について(どの商品について)」、「幾ら移動したか」を管理しています。法人および個人が、個人に対して請求書を発行する際は、氏名、CPF番号などの情報をもとにシステム上でNota Fiscalと呼ばれる請求書を発行します。
また、一般的な個人消費活動(食事、買い物など)の場合は、支払いの際にレジにて毎回CPF番号を尋ねられます。旅行者などのCPFを保有していない人もいるため、CPFを提示しなくても消費活動は行えますが、一部インターネットでの買い物などはCPF番号を打ち込まないと最終決済ページまで進めないサイトもある様です。ブラジルで生活するうえで、CPFはとても重要な個人情報の1つです。
CPF自体は10桁の番号で構成されているため、証明書などの提示では無く、番号を口頭で伝え、それをレジに打ち込むという原始的な方法で管理しています。現在ではPDFファイルでCPF証書をインターネットからダウンロードする形式に移行されているため、物理的なカードはそもそも発行されていません。
CPFで管理されている個人情報は、Recita FederalのWebサイトで確認、変更を行う事が可能です。CPFの取得については、同サイトにて申請用紙をダウンロードし、そちらを基に申請を行います。申請料は5.7レアル(2013年6月時点)で、Receita Federal管轄の役所や、Banco do Brasil(大手銀行)、郵便局などで支払いが可能です。支払証書、上記申請用紙、パスポート、RGもしくはRNE(身分証明書)、住所証明書をRecita Federalへ提出し登録が完了すると、その場でCPFのPDFファイルをプリントアウトした紙を受け取る事が可能です。Recita FederalのWebサイトは、説明書きなどの一部は英語表記が存在しますが、実際に申請用紙の発行などを行うページはポルトガル語表記のみ、また、Recita Federalの職員も基本的にポルトガル語のみの対応となるため、取得の際はポルトガル語が使用できる方のサポート、同伴をお勧めいたします。
以上