バングラデシュと日本の二国間租税条約:税務戦略の最適化

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループバングラデシュ拠点の谷之口大輝です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「バングラデシュと日本の二国間租税条約:税務戦略の最適化」についてお話していこうと思います。

バングラデシュに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・バングラデシュの基礎知識
バングラデシュに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・バングラデシュ関連セミナー


バングラデシュと日本の二国間租税条約:税務戦略の最適化

 バングラデシュと日本は、経済活動を促進し、二重課税を防止するために「二国間租税条約」を締結しています。この条約は、両国間の貿易や投資における税務上の負担を軽減し、企業がより効率的に事業を展開するための重要な枠組みです。本記事では、この租税条約の概要と、企業が活用すべき具体的なポイントについて詳しく解説します。

1.二国間租税条約とは?

 二国間租税条約(以下、日バ租税条約)は、日本とバングラデシュの間で締結された協定であり、両国での所得に対する二重課税を回避し、脱税を防止することを目的としています。この条約は、利息、ロイヤリティ、配当などの所得に対する源泉所得税の限度税率を定めています。

2.利息に対する限度税率

 通常、バングラデシュの所得税法では、非居住者(例:日本の親会社)が受け取る利息に対して20%の源泉所得税が課せられます。しかし、日バ租税条約により、この利息に対する源泉所得税は10%まで軽減されます。これにより、日本企業はバングラデシュでの金融取引をより有利に進めることができます。

3.ロイヤリティの取り扱い

 特許権や商標権などのロイヤリティ支払いも同様に、通常20%の源泉所得税が課せられますが、日バ租税条約では10%まで軽減されるため、日本企業は知的財産権の使用料をより低コストで受け取ることが可能です。

4.配当に関する規定

 配当についても特別な規定があります。バングラデシュでは非居住法人株主への配当に20%、非居住個人株主には30%の源泉所得税が適用されます。しかし、日バ租税条約では25%以上の株式を保有する法人株主には10%、それ以外には15%という限度税率が設定されています。これにより、日本企業はバングラデシュから受け取る配当金に対する税負担を大幅に軽減できます。

5.適用手続きと注意点

 日バ租税条約による軽減措置を享受するためには、毎年バングラデシュ税務署から許可を取得する必要があります。この許可は一年間有効であり、更新手続きが必要です。企業はこの手続きを怠らず、適切なコンプライアンスを維持することが求められます。

6.バングラデシュビジネスのことは「東京コンサルティングファーム」にお任せください

 今回は「バングラデシュと日本の二国間租税条約」について解説しました。

 私たち「東京コンサルティングファーム」は、会計事務所を母体とした20ヵ国超に展開するグローバルコンサルティングファームです。

 海外現地では日本人駐在員とローカルスタッフが常駐しており、また各拠点に会計士・税理士・弁護士など専門家チームが所属しているため、お客様の多様なニーズに寄り添った対応が可能です。

 本稿で解説したバングラデシュ税務に関するご相談はもちろん、海外進出から海外子会社管理、クロスボーダーM&A、事業戦略再構築など、海外進出に関する課題がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事は、バングラデシュに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。

※画像クリックでお問い合わせページへ移動します

【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」


※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します

進出予定の国、進出している国の情報収集に時間かかりませんか?

進出してビジネスを成功させるためには、その国の知識や実情を理解しておくことが
必須となってきます。

しかし、情報が溢れかえっている社会では
どれが本当に信頼できる情報なのか?が重要になります。

そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…

その思いから作成したサイトがWiki Investmentです!!

弊社東京コンサルティンググループは海外20カ国超に展開しており、
その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。

【Wiki Investmentで何ができる?

・現地駐在員が毎週ホットな情報を更新するNews update

・現地に滞在する方からご質問頂く、
 より実務に沿った内容が記載されているQ&A集

・当社が出版している海外実務本をデータベース化したTCG書籍

などの新機能も追加しました!

 

経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】

※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します

会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?

・どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・

そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による

経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。

もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!

そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!

・「全ての経営者へ贈るTCGブログ」はこちらから


 

Tokyo Consulting Firm Limited(Bangladesh)

谷之口 大輝(たにのくち たいき)

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

第1回株主総会の期日について

ページ上部へ戻る