2017-2018年の予算が、2017年6月に発表され、縫製セクターの法人税が20%から15%へ引き下げられました。また、環境にやさしい工場で事業を行っている場合は、さらに1%下がり、法人税が14%となります。ただし、縫製品を輸出する際に納める前払法人税(Advance Income Tax)が0.7%から1%へ引き上げられました。
法人税率が5%と大きく下がったため、一概に、縫製セクターは恩恵が大きいと思われがちですが、利益があまり出ていない会社の場合は負担が大きくなってしまいました。
バングラデシュにはMinimum Tax制度というものがあり、源泉税(前払法人税)として納めたものが最低納付すべき税金となります。いくら利益が出ていない会社であっても、前払法人税額が最低法人税となるため、その分に関しては還付もなく、欠損金の繰越もありません。
バングラデシュはまだまだ先進途上であり、税収を増やすため源泉税(前払法人税)については動きがあるはずです。引き続き、今後の動向を見ていく必要があります。
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