バングラデシュの治安(2015年4月26日時点)

今回のトピックは、バングラデシュの治安についてです。2015年4月現在の状況をお伝えいたします。2015年に入ってから3月まで、平日はほぼ毎日続いていたホルタルも徐々に少なくなってきています。昨月までは、外国人が多く居住するダッカ中心部(グルシャン、ボナニ付近)でも放火や爆弾などが発生していましたが、4月に入ってからはそういった情報は報告されていません。

直近では4月21日のダッカ市及びチッタゴン市を除くすべての地域でハルタルが行われました。(カレダ・ジアBNP総裁の車列襲撃に対して抗議するため。)ダッカ地域においては、4月11日、独立戦争戦犯として死刑判決を受けていたジャマティイスラミ党幹部の死刑執行に抗議するために全国規模のハルタルが行われました。過去に死刑執行に伴って暴力的な活動が多発したこともあり、大使館から警戒が呼びかけられていましたが、ダッカ中心部(グルシャン、ボナニ地域)では、暴力的活動が行われた様子もなく、日系企業各社も治安に留意しながら通常通り業務を行っていたようです。今後予定されている政治的なイベントとして、4月28日にダッカとチッタゴンのCity Corporationの選挙があります。今のところ選挙活動に関する暴力的な活動は報告されていません。

以上のように、治安状況(ホルタル発生頻度)は1、2か月前と比較してかなり落ち着いてきており、ビジネスや日常生活はホルタル前と同じような状態に戻ってきているように見受けられます。また、2015年1月5日から開始された全国規模の道路封鎖はまだ解除の発表はされていませんが、妨害活動はほとんど報告されておらず形骸化しているようにも見受けられます。日系企業からの視察や短期出張の方も先月に比べて増えている様子です。

 

 

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