バングラデシュの革産業の現状と今後(COVID-19)

革産業は、バングラデシュの輸出品目において縫製産業に次いで2番目に大きな割合を占めています。バングラデシュ輸出促進局(EPB: Export Promotion Bureau)によれば、昨年度(2019年7月~2020年6月末)の革製品輸出総額は9億9,800万ドルで前年度よりも22%減少しています。主な輸出先であるイギリス、イタリア、スペイン、アメリカ、ドイツなどがCOVID-19感染拡大防止のためにロックダウンの措置を取ったことが革製品輸出額減少の要因の一つとなっています。

 

バングラデシュ政府は、皮産業へ力を入れており2021年には革製品輸出総額として50憶ドルを目指すと発表しています。ただ、バングラデシュでは革本体以外の原材料の調達を全て輸入品に頼っているため、輸送や通関に時間がかかっています。輸送や税関の整備に加えて国内での調達を可能にできるかどうかが今後の課題と言えます。

 

バングラデシュ中央銀行は上述のような状況を受けて、生皮商社(Rawhide trader)に対してローンの返済期間の延長を申請できる旨を発表しています。政府として成長を促進している業種については救済措置が設けられていることがあるため、最新の情報を確認することをおすすめします。


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