バングラデシュの住宅事情

バングラデシュに進出した日系企業の方が例外無く用意しなければならないものの一つが「住まい」でしょう。当然と言えば当然ですが、どの国で仕事をしようが衣食住だけは欠かすことができません。駐在員の方はまず自分の生活拠点を確保しなければいけません。

近年、首都ダッカにおいては地価、物価の上昇とともに、住宅賃料も上昇傾向にあります。とはいえ、世界最悪とも言われる交通渋滞に悩むダッカにおいては、可能な限り宿舎はオフィスから近い位置に構えたいものです。オフィスが郊外の工場という場合でも、日本人でも外食可能なレストランが有るグルシャン・バリダラ・ボナニ等の中心街に住居を構えた方が無難でしょう。

バングラデシュでは、アパートの部屋は大半が3LDKになっていて、2LDKの部屋は希少です。むしろ、4LDKの方がよく見かけるくらいです。家賃は物件にもよりますが、家具付きの物件でも8万タカ~12万タカで借りることができます。特徴としては、サーバントルームと言われる、かつての日本でいうところの「女中部屋」の様な部屋が台所の奥などに備えられているという事でしょう(トイレも別です)。バングラデシュでは月額5~6千タカ程度でベアラーを雇う事も可能で、このレベルの部屋を借りる様な人ならば住み込みで雇う事も珍しくないのです。

娯楽も無く、世界的に見ても生活しにくい都市と言われるダッカですが、住居の中だけでは狭い日本の住宅よりもあるいは良い生活が望めるかも知れません。

以上

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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