バングラデシュにおいて、海外からのローン(貸付金)の受け入れについては、中央銀行ガイドライン上、また投資庁の規定上可能となっています。ただし、その取扱いについては未だ不透明な部分が多く存在します。
実務上、バングラデシュにおいては、海外からのローン及び運転資金等を受け入れる際は、比較的スムーズに受け入れることができます。ただし、それを返済する際にトラブルに巻き込まれるケースがよくあります。
バングラデシュでは長期ローン(1年を超えるローン)の場合、投資庁もしくは輸出加工区庁より別途許可が必要になります。その際にはローン契約書を提出し、返済計画を明示する必要があります(利息についてもLIBOR+4%という具体的な規則もあります)。
しかし、海外送金の受け入れの容易さから、受け入れ当時これらのステップを踏んでおらず、国外へ返済できない、もしくは長期に渡り返済に関する許認可を得なくてはならない状態に陥るケースが見られます。
Debt Equity Swap(債務と資本の交換)や債務免除で対応する動きも見られますが、増資手続き等の手続きにも時間を要します。あらかじめ、ローンを受け入れる際の適切なステップについて調べておく必要があります。
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