インドネシアにおける糖尿病について

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こんにちは。

PT. Tokyo Consulting(所在地:ジャカルタ)の北脇です。今回はインドネシアにおける「糖尿病」について考えたいと思います。

 

私のジャカルタ滞在は3週間を過ぎましたが、前回の道路事情に続き、慣れないことがございます。それは食べ物や飲み物がとにかく甘いことです。私は甘い食べ物や飲み物が嫌いではなく、寧ろ好きですが、どの食べ物や飲み物も甘いとなると話は別です。甘いお菓子を食べながら甘い飲み物を飲む。これは甘党の方でも苦手な方は少なくないのではないでしょうか。インドネシアではよくそのように召し上がる方をみかけます。

 

実際、砂糖の国内生産量は2007年以降約200万トン前後を推移しておりますが、輸入量は同期間で約60万トン増加、消費量は2012年統計によると520万トンで、世界第6位になります。国内生産で賄いきれない300万トンは輸入に頼っています。

(出典) USDA「World Markets and Trade」(In selected countries)

 

そのことが最大の要因かどうかの議論はここで行いませんが、今インドネシアの糖尿病患者数は急激に伸びています。International Diabetes Federationの統計によると、2013年の20歳から79歳までの国別の糖尿病患者数は中国が約9,800万人で世界1位、以下インド、アメリカと続き、インドネシアは約855万人で世界7位となっております。因みに日本は約720万人で10位です。同統計を遡ると、2012年は755万人、2010年は700万人ということで、2010年から2013年の3年間に約150万人患者が増加しております。

 

砂糖は豊かさや、敬意の象徴であり、学生時代に行った農村では温かいお茶に溶けきれないほどの砂糖を入れてよくもてなして頂きました。一日中体を動かす農作業を行うのであればそれだけ砂糖を摂取しても問題ないのでしょうが、今や都市では移動が基本的に乗り物で、デスクワークに従事する人が増加しています。また日々の食事も豊かなものになっているので糖尿病が増加する環境としては十分です。日本をはじめ先進国が辿ってきている道を歩んでいる感があります。

 

糖尿病を予防するためには、食生活を改善する(砂糖や炭水化物の摂取量を抑える)もしくは運動量を増加させる(消費カロリーを増加させる)のいずれかが重要と考えます(ここでは先天性の1型は除きます)。企業経営の改善方法の収入を増やすか、支出を減らすかに共通するようなものがありますね。次回の記事では、インドネシアにおいて具体的にどのような方法で食生活を改善できるのか、あるいは運動量を増加させることができるのかについて考えたいと思います。

 

以上

 

 

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