出資手続きの簡素化について

 

バングラデシュにて現地法人を設立しビジネスを行う際、出資金を送り、株式を発行することになります。また、設備投資等で追加資金が必要になった際は、追加出資を行い、株式を発行(増資)することになります。従来までは、この投資額(出資金)が1億BDTを超えた場合、バングラデシュ証券取引委員会(BSEC: Bangladesh Securities and Exchange Commission)より、投資額に対する同意書(Letter of Consent)の取得が必要となり、その取得に時間を要していました。その合意書がなければ、法人登記もしくは増資登記へ進めませんでしたが、2018年10月より、100%外資の場合に限り、このプロセスが簡素化されました。

 

2018年10月以降は、出資額に係る送金記録(Encashment Certificate)の提出及び、申請料金の支払いを行うのみで(同意書の取得が必要なくなり)、すぐに会社登記もしくは増資登記に進むことができるようになりました。

 

商業登記所の申請料金の見直しもあり、申請料金が低くなり、バングラデシュ政府がさらに外国投資を呼び込もうとしているのが伺えます。世界銀行の発表するビジネス投資環境調査(Doing Business)では、2019年5月現在、バングラデシュは世界的に見てもランキングが下位ですが、これから少しずつ投資障壁がなくなっていきそうです。

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
渡邊 忠興

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