こんにちは、ベトナム、ハノイ駐在員の浅野です。
Q, 現地法人を運営しています。ベトナム人従業員の冠婚葬祭について、会社としての対応を教えてください。
A, ベトナムは儒教思想が幅広く浸透していることもあり、家長制が根強く、家族または親族を単位として物事を考えます。よって、 ベトナム人の従業員の冠婚葬祭に対する考え方は、日本人のそれとは大きく異なります。例を挙げると、一般的な製造業の製造ラインの従業員の結婚式となると、親族及び近隣の住民を招き、盛大に行われます。個人同士の結婚式というよりも家族同士の結婚という意味合いが強くなります。家長制に加えて、ベトナム人は非常に面子を大切にする国民でもあるため、結婚式のような行事は、家族にとって非常に大きな意味を持つ大切なものとなります。会社としての対応の方法は、労働法及び会社の就業規則に定める結婚に関するベネフィットの付与以外にも日本人従業員が結婚式に出席する、別途祝儀を与える等、できる限りの特別の配慮を行うことが、当従業員のモチベーションを上げることに繋がり、ひいては会社全体の従業員のマネジメントにもよい影響を与えます。その他の冠婚葬祭、従業員の家族に関する問題についても、できる限りの配慮を行うことが重要であると考えます。ベトナムにおける従業員のマネジメントを円滑に行うためには、日本とベトナムの文化の違いを理解して対応することが肝要であると考えます。
以上