ベトナムの会計335未払費用について

会計

 こんにちは、ベトナム、ハノイ駐在員の浅野です。

 日本とベトナムでは会計・税務の様々な相違点があります。 

 特徴的かつよく間違いの起こりやすい点としてベトナムの未払費用勘定があげられます。

 法令により、勘定科目コード番号は、335 、Chi phí phải trảとしてベトナム語表記されています。日本語だと未払費用、英語だとExpenses payable又はaccrued expenseとなります。

 日本の場合は、未払費用とは、一定の契約に従い継続して役務の提供を受ける場合、既に提供された役務に対していまだその対価の支払が終らないもの、といった名目に使用することができますが、ベトナムの場合は、使用できる名目は非常に限定的となり、1,従業員の有給休暇に係る給与、2,固定資産の修繕費用、3,季節的な休業に係る費用などとなり、実際に使用されることはほとんどないといってもいいです。

 なお、上記に該当しない役務提供の終わっていて支払がまだ行われていない未払の名目に関しては、全て331買掛金を使用し会計処理を行います。

 実際日系企業のベトナム人会計スタッフも間違えて記帳しているケースが散見されます。日本人の管理者の方はこの点を気をつけていただくとともに、ベトナム財務省公認のベトナムの会計指針に関する出版物(Chế độ kế toán doanh nghiệp Việt Nam)という勘定科目についての仕訳ルールをまとめた便利な本がありますので、会計担当スタッフに参照していただくことをお勧めいたします。

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