こんにちは。ベトナム現地法人担当の嶋です。
今回はベトナムで話されている言葉についてお話したいと思います。
ベトナムで話されている言葉は、ベトナム語です。ベトナムは50以上の民族からなる国であり、各民族がそれぞれの言語を持っています。しかしながら、全国共通で使用される「公用語」があります。それは、総人口の約87%を占めているベトナム語です。
ベトナム語の文字はかつて漢字が使用されていましたが、フランスの支配を受けていた100年ほど前から、漢字の使用が減少し、1954年には正式に漢字が廃止されました。現在のベトナム語の文字は、“chữ quốc ngữ”(チュークオッツクグー)と呼ばれているアルファベットが使用されています。
この文字には、以下のような特徴があります。
・文字は、全てアルファベットであるが、F、J、W、Zは使用しない。
・Dとは別にベトナム語独自のĐという文字がある。
・6つの声調がある(南部は5つ)。
・a,i,u,e,oとは別に、ă,â,ơ,ê,ô,ư,yなどの符号がある文字があり、全部で11の母音がある。
ベトナム語の文字は、以前は漢字を使用していたので、現在でも文字の7割が漢字に置き換えることができると言われています。そのため漢字に置き換えてベトナム語を覚えると日本人にとっては馴染みがあるのかも知れません。今回は、ベトナム語の文字を中心に書きましたが、次回は、世界で発音が一番難しいと言われている言語の一つであるベトナム語の発音について書きたいと思います。