こんにちは、ホーチミン駐在員の嶋です。
日本では、絶対的な看護師及び介護福祉士の人数が不足しており、そんな中、ベトナム政府は日本との間で4月18日、ベトナム人看護師及び介護福祉士の派遣協力に関する合意書の文書を交わしました。インドネシア、フィリピンに続いて三カ国目となります。
これにより、ベトナム人看護師及び介護福祉士の入国・一時滞在が可能となり、日本で不足する看護師・介護福祉士を補うことができます。
看護師の受入条件は、①ベトナムの看護師資格を有すること②2年以上の実務経験を有すること③日本語能力試験3級合格者となっています。日本入国後の滞在期間3年を上限に、日本の看護師国家試験に3回挑戦できるとしています。ベトナムに日本と同様の資格がない介護福祉士は、受け入れ条件は看護師と同じとなっていますが、日本の介護福祉士を受験するには日本での実務経験が3年以上必要になりますので、滞在期間の上限を4年としています。
先に受け入れを開始したインドネシア、フィリピンの両国の看護師・介護福祉士は、試験での漢字などの言葉の壁により、合格率がかなり低かったと話題になりました。漢字にふりがなをつけるなど改善はされていますが、日本人の合格率に比べるとまだまだ低いです。日本では、構造的にこれらの職種の人員が不足していますので、より一層の改善が望まれます。