みなさん、こんにちは。トルコ駐在員の田中です。
前回のブログでは企業における、「従業員」の考え方と海外での労務管理の私の考え方について取り上げました。
今回のブログでは各進出段階で起こり得るリスクについて取り上げます。
まず、企業にとって、一般的に成長曲線は下記の通り考えられます。
創業期:参入する市場において、人材も市場も知名度も無い中で、生き残りをかけ、創業者がミッション/理念の基に、個人の営業力や技術のみで会社を立ち上げる。
成長期:市場において、少しずつ認知され始め、事業が軌道に乗り始める。成長が著しく、人の雇用や事業拡大を一気に目指す。
成熟期:市場に事業が浸透し、大部分の市場シェアを獲得出来ているため、売り上げと利益が安定し始める。
衰退期:市場が縮小し始め、サービスや商品の価値が下がる。
同様に海外進出における労務管理も成長段階の進出期/成長期/成熟期に合わせて子会社の労務管理を企業が抱える問題に合わせ考えることが出来ます。
○進出期 : 社長と従業員数名で会社を軌道に乗せる。
<企業が抱える問題>
・駐在員にかかる諸問題の調査/対応
・設立要員の確保
・現地管理体制の構築
○成長期 : 市場に認知され、一気に拡大を目指す。
<企業が抱える問題>
・増員要員の確保
・賃金の高騰
・労働争議、解雇トラブル
○成熟期 : 市場が安定し、新たな市場開拓を行う。
<企業の抱える問題>
・モチベーションの低下
・業績の悪化
それぞれ、成長段階における企業が抱える問題につきて取り上げました。
次週は成長段階における労務管理の考え方と、対策を取り上げたいと思います。