投資インセンティブ制度の種類

こんにちは、トルコ駐在員の田中隆道です。

先日の8月30日はトルコではVictory Dayとして祭日になっており、由来としてはトルコ独立戦争最後の戦いでアタチュルクが率いるトルコ軍がギリシャ軍に勝利を治めた日を祝う日とされています。今年は金曜日がこの日にあたり、3連休となったためトルコ人やトルコ在住の外国人労働者が旅行を楽しんでいたようです。

しかし、現在トルコリラがユーロやドルに対し貨幣価値が低くなっているため、時期も考える必要が今後出てきそうです。

さて、今回はトルコの投資インセンティブ規制について書いていきます。

トルコでは、2003年7月に発効された投資インセンティブ法(Decree on State Incentives in Investments)により、優遇措置は内資・外資に対してほとんど同等の条件が適用されました。そして2012年6月に発表された新投資インセンティブ法(官報2832号/法令2012/3305)により新たなインセンティブ制度が導入され、2013年より遡及して適応になりました。

新投資インセンティブとしては、下記の通りとなっております。

【投資インセンティブの種類】

インセンティブの種類 詳細
新投資インセンティブ制度
  • 一般投資インセンティブ
  • 地域別投資インセンティブ
  • 大規模投資インセンティブ
  • 戦略的投資インセンティブ
特例ゾーンにおけるインセンティブ
  • フリーゾーン(FIZ)におけるインセンティブ
  • 技術開発ゾーン(TDZ)おけるインセンティブ
  • 工業団地(OIZ)におけるインセンティブ
技術開発・環境関連のインセンティブ
  • 新研究開発法(新R&D法)によるインセンティブ
  • 技術開発案件に対する貸付
  • 工業テーゼ(SAN-TEZ)プログラム
  • 再生エネルギーによる電力の固定価格買取制度(フィード・イン・タリフ法)
  • 下水処理施設に対するインセンティブ
その他のインセンティブ
  • 内部加工制度 (IPR)
  • 中小企業(SME)支援
  • 訓練支援

今後外国企業を誘致したいトルコとしては、現在も投資インセンティブに関して見直しが行われており、今後もトルコへの投資を考える外資企業としてはそれぞれの優遇措置について事前に調べておく必要があるかと思います。

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