皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。シンガポールにおいて、銀行口座開設をどのように行えば良いのか、という質問をよく頂戴します。以下、ご確認ください。
Q. シンガポールで銀行口座開設をしたいと思っていますが、日系の銀行にすべきなのか現地の銀行にすべきなのか迷っています。それぞれ利点や不利な点等はありますか?
A. 考慮すべきは口座開設にかかる手間と開設後の費用についてです。
まず手間の分からご説明いたします。
シンガポールにおいては日系メガバンク3行がありますが、それぞれ日本側からの紹介がなければ口座開設する余地はないものと考えてください。まずその時点で口座開設ができるかできないかが分かれます。
これが可能である場合、各銀行からの必要書類を集めることになりますが、ローカル銀行に比べますとかなり多いものとなります。あくまで日系の銀行は外国銀行としての位置づけとなるため、シンガポール金融庁からの規制を多く受けております。そのため、ローカル銀行に比べると書類が多くなり、また秘書役やダイレクターのCTCといった署名が都度必要になるため、開設までの時間がかかる傾向にあります。
ただし大きな利点としては、銀行の署名権限者がシンガポールに来る必要はありません。書類上の手続きのみとなり、ローカル銀行の場合との大きな違いと考えられます。
ローカル銀行の場合ですと、申請書およびBoard Resolution(取締役会決議書)等で申請は足りますが、Director2名ないしはDirector1名及び会社秘書役1名が直接現地銀行を訪れる必要があります。
口座開設後の費用については、日系銀行の場合国内取引であっても都度、手数料がかかります。ローカル銀行の場合、それは取られません。
長期的に見て、コストはローカル銀行の方がかからないと言えるでしょうし、窓口も多くありますので、総合的なコストも抑えられると考えられます。
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