シンガポール国内にある企業のレベル区分
現在、EPやS-Passを取り巻く環境が厳しくなりつつあります。理由として、シンガポール政府が自国民の雇用を安定させる方針を重視していることがあります。
そこで、シンガポール政府は自国民の雇用を盤石にするためにMOM (Ministry of Manpower)やTAFEP(Tripartite Alliance for Fair & Progressive Employment Practices)を通じて、企業を以下の4つのレベルに区分けしています。
- レベル1「Starting Out」(最低限の法律のみ遵守している)
- レベル2「Being Fair」(公平な企業である)
- レベル3「Being Progressive」(先進的な企業である)
- レベル4「Being Exemplary」(模範的な企業である)
以下のサイトを参照。
https://www.tal.sg/tafep/Getting-Started
ここで重要なのはシンガポールにこれ以後も駐在員を派遣するため、EPやS-Passの発給を安定して行う必要があります。それをこれからも実現するために最低限のレベルとして、レベル2「B Being Fair」に登録されることが必要となります。
また、レベル3「Being Progressive」に到達するため、MOM及びTAFEPが考える「先進的な企業はこうあるべき」という要件について、人材採用や働き方改革、高齢者雇用といった8つの細かい基準が設定されています。
- 人材採用
- 柔軟な働き方整備
- 高齢者雇用
- 有期雇用社員の採用
- 社内クレーム処理
- 個人事業主との契約
- 介護等での無給休暇の許可
- メディアフリーランサーとの契約
今後は、ますますEPやS-Passの取得基準が厳しくなることが予想されることから、将来的なことを踏まえ、各社レベル3「Being Progressive」に到達していることを目指すべきだと思われます。今から、先を見据え組織内を整え直すことが大切です。
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株式会社東京コンサルティングファーム シンガポール法人
近藤貴政
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