株券と各種帳簿について

皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。
今週はメキシコの株券と各種帳簿について記載します。

質問)
メキシコでは現地法人を設立した際に株券の発効が必要と聞いていましたが、取引先企業では発行していないといっています。必要が無ければ、発行をしない方向で考えていますが、実際のところどうなのでしょうか。

回答)
メキシコ商事会社一般法(LGSM : Ley General de Sociedades Mercanitles)には、株式会社の場合、記名式の株券を発行しなければならないという記述があるため、形式的には株券の発効は必要となります。しかし、株券を発行しないことによる明確な罰則等が存在しないため、実務上は株券を発行していない企業も多く存在します。
また、株券に加えて、会社は各種帳簿と言われるものを準備しなければなりません。各種帳簿は株主総会議事録簿(Registro de actas de asamblea)、株主登記簿(Registro de acciones)、また可変資本会社の場合は資本金増減登記簿(Registro de variaciones a capital)等になります。

 

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