こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの濱咲克心です。
今週は従業員への各種ベネフィットに関して記載します。
メキシコでは給与以外に、別途、従業員にベネフィットとして支給しているものがあります。代表的にはPTUやアギナルドがありますが、今回はそれ以外のものをご紹介致します。
・貯蓄基金(caja de ahorro)
給与額から控除、または別途支給し、特別に開設した個人口座へ貯蓄していく制度です。
一般的な金額は、契約銀行および企業によって大きく異なるので、一概に言えないのですが、
所得税法上、貯蓄額は賃金の13%を超えてはならないとありますので、その範囲内にて支給しています。
・食事手当(vales de despensa)
こちらはスーパーマーケットなどで食材を買うことが出来るクーポン券です。
平均支給額は最低賃金の40%程度と言われており、例えば、現在のメキシコシティの最低賃金は73.04/日なので、73.04×40%=29.2×30日=876ペソ程度となります。
ある一つのデータでは、国の平均として700ペソ程度と言われてます。
・高額医療保険(seguro de gastos medicos)
社会保険であるIMSSによる健康保険は国立の病院で使うことができ、無料で診断できますが、私立の病院ではこのIMSSによる保険が使えません。その為、会社からの別途、高額医療保険へ加入させている企業も多いようです。
企業規模が大きくなると加入させる所も多いようですが、誰に、どこまでの、内容の保険にするかは各企業によります。設立して数年の企業であれば、駐在員は駐在員保険に加入しているケースが多く、企業として特に加入していない所も多いです。一般的な費用は、100~200USD/月ほどです。