組織のルールが人を自由にする

規律。規則。ルール。

組織の”決まり事”は色々な言葉で表現されますが、
要は”決まりが有るか、無いか”という事が重要です。

昔、聞いた言葉で
”組織で起こる出来事のほぼ大半は、「決まりが無い」
ことによって引き起こされている”

「当社は、ちゃんと規則を作って管理している」
そう言われる人は、おそらくこの言葉の意味がまだ
分からないのだと思います。

これは、いわゆる”暗黙知”の部分を指しており、
組織の成長は、この”暗黙知”をいかに多くの人が
理解できる”形式知”に変化させていけるか。

言い換えれば、”標準化”が出来るかどうか。
これが、組織が社長一人で終わるか、大きくなるかの
分かれ道になります。

中には、「当社はルールを定めず、自由な社風だ」
と言われる会社様もいらっしゃいますが、それで
業績が延び会社が成長し続けている、というのであれば
素晴らしいですが・・・
おそらく一定水準で業績が推移している、という会社様も
多いのではないでしょうか。

では、まったくルール無しに社員に対して”自由に”と
言ったら、組織はどうなるでしょうか?

組織は、目標を立て、それに対する戦略を立案し、
その戦略を社員が実行していくことで成果があがります。

もし、この状態で業績が向上しているのであれば、
そこには必ず”暗黙のルール”が存在します。

明確な戦略があり、その実行まで詳細に制限されている。
だからこそ、社員が好き勝手に行動していても、自然と成果があがる。

こんな状況はあまり無いのですが・・・
通常は、一定のルールを決めてあげ、その中で社員の
創意工夫を促していく形になります。

戦略は会社が決定し、その戦略に沿って動くというのは
大前提で、現場レベルで求められる”戦術”については
社員がある程度判断して行動していく。

大前提として、組織は成果があがらなければ、
存続も、そして社員の方に給与を支払う事も、
給与を上げていくこともできません。

成果を上げる仕組みがあって、初めてそれが可能になります。

その仕組み=ルールを作り上げるのが経営者の役割であり、
その仕組みがある会社が、本当の意味で人が自由に活動できる
状態になっていくのではないでしょうか。


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