管理者の役割は、部下の生産性を高めて成果を上げることなので、部下のモチベーションを高めることが重要な仕事だと思われがちです。
一般的にモチベーションとは、「やる気」「意欲」「動機」などの意味で用いられる表現ですが、ビジネス上においては仕事への意欲を引き出す動機付けとして用いられます。
そして、モチベーションは、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2種類に分けられますが、この動機付けは管理者が与えるものだと思うと上手く行きません。
そもそもモチベーションは、感情なので上がったり下がったりします。管理者が部下の感情にフォーカスしてマネジメントをしていたら、振り回されてしまって生産性を上げることができません。
モチベーションは、与えられて高まるものではなく、自らが高めるものであり、それは成果を上げて成長し続けることだと深く理解することが大切です。
部下が成果を上げて成長する仕組みを作って、徹底させることが管理者の仕事ですが、そこで邪魔するのが「感情」です。
目標達成や成長するプロセスは、楽ではありません。苦しく辛いものなので、時には落ち込んだりと、ネガティブな感情になります。そこで、つい励ましたり、話を聴いてあげるなど、部下の感情に寄り添いたくなります。
そうやって、部下の感情に寄り添うことが、信頼関係を構築する上で、必要だと思いがちですが、結果として目標達成も成長もできません。
管理することは、部下の行動と思考法であり、感情ではありません。成果を上げて成長することだけにフォーカスすることで、結果として部下のモチベーションがアップして上司との信頼関係が構築できます。
管理者と部下との関係は、友達関係ではないので、本音で語り合ったり愚痴を言える関係とは全く違うと理解することです。会社の目的や目標を共有して達成する関係なので、プライベートで仲良くする関係ではないのです。つまり、一緒に飲みに行ったりする必要はないのです。
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