こんにちは、株式会社東京コンサルティングファームの小林です。
自分の仕事が顧客や上司に満足してもらえるか?で重要なのが、レベル感だと思います。
我々は会計事務所が母体ですので、経理業務を例にとると、一般的には、経理業務の中で重要なのはスピードと正確性です。
しかし、管理会計では意思決定のためのスピードは重要なものの、1円単位での正確性は重要ではありません。
ざっくりいくらなのか?ということが重要になります。
また、実際の現場によっては、職場のコミュニケーションが重視されるところもあれば、
できる限り周りに干渉することなく黙々と処理することが求められているというケースもあります。
このように仕事には常に相手の期待(=これくらいはやってくれるだろうというレベル感)があり、それを見切ることが成功へのワンステップでもあり、失敗しないための防衛線を張ることになるわけです。
人間なので仕事でミスすることはゼロではないのですが、ミスしても引き続きチャンスを与えられる人と、1つのミスで最悪の結果を迎えてしまう人がいるのは、レベル感の相違という要素が大きいのだと思います。
このように仕事の中で、正確性・スピード・価値観・コミュニケーションといった様々な要素を相手の求めるレベル以上に実践していくことが成果につながっていきます。
1人の中でこうした特性を使い分けることができればベストです。
ただ、几帳面な仕事が得意な人もいれば、場の雰囲気をコミュニケーションでよくするといったことが得意な人もいるわけで、そこをうまく役割分担していくというのも組織でサービス提供していくという観点では必要になると思います。
しかし最も大切なポイントは、まず相手の求めるレベル感を知ることができるということではないでしょうか。
それは相対する顧客や上司の組織内での立ち位置や、相手自身の話ぶりなどでプロファイリングすることもできるでしょうし、仕事を進めていく中ですり合わせていくということもできると思います。
プロフェッショナル分野の専門的な業務であれば、法的にといった客観的に正しいレベル感を予め持ち、それを相手に対しても適用していくということも必要になると思いますが、そうしたことに対しての理解がそもそも相手にあるのかということを察知するということもレベル感を知るということになります。
オペレーショナルな部分は、標準化・マニュアル化によって、相手が一般的に期待するレベル感以上の成果を常に出すということができます。
しかし時には、相手の期待を察知するための感性が必要とされる場面も多くあります。
今の時代は、こういった相手の心理を察知するという部分がより重要視されていくのだと思います。
組織の人材のレベルというのは、ある程度業務の標準化ができれば、その次のステージとして相手のレベル感を感じてそこに合わせた対応ができるかどうかというところの標準化を進めていって高めていく、ここがポイントだと考えます。
以上、お読みいただきありがとうございます。
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株式会社東京コンサルティングファーム
小林 祐介
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