具体⇄抽象によるコミュニケーションエラー

仕事をする上で、コミュニケーションエラーが発生することは、往々にしてありますが、その原因は話の内容が、具体的なものか抽象的なものかで、お互いが見ている次元が違うことによることが多いと思います。

 

例えば、上司と部下でのコミュニケーションで、部下は上司の話が抽象的なので分かりづらい、理解できない、何を自分に求めているのかわからない、と言って思考停止に陥ることがあります。

反対に上司は部下の話は同じ話を何度も何度も繰り返しで長くて分かりにくい、と言ってイライラして話を聞かなくなることがあります。

 

このコミュニケーションエラーは、見ている世界が抽象(概念)と具体の違いです。
物事を考えるには、個別具体的な情報や事象から共通点を見出して抽象化(概念化)して、そしてまた具体的に応用させていくことが必要です。

具体的な世界は見えるので誰でも良くわかるのですが、抽象的(概念的)な世界は見えづらいので、見える人にしか見えません。
コンセプチュアルスキルが求められるからです。

 

つまり、コミュニケーションエラーは、各人の経験や知識、思考回路が異なることによって、「違うものを見ていることに気づいていない」ことであると思います。

見ているものが具体的な「横の要素」と抽象的な「縦の要素」に分かれるのですが、横の要素は見ている範囲の違い、縦の要素は抽象化の取り出し方の違いによりりエラーが発生します。

横同士と縦同士であれば、見ている世界は同じなのでそれほど深いコミュニケーションエラーとはなりにくいです。

 

相手が見ているものが具体か抽象を見定めて、相手が見ているものに合わせたコミュニケーションを図ることがエラーを防ぐことになるので、とても大切です。

それには、具体⇄抽象の思考の訓練をしなければ、コンセプチュアルスキルが高い人、特に経営者層と話すことができません。

ちなみに、女性は抽象化のレベルが男性より低い傾向があるので、男女のコミュニケーションエラーの多くは、具体と抽象の違いだと思います。

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