評価制度運用の肝:①中途採用ではなく、新卒採用をメインにせよ!

前回の続きとなります。

どのようにして絶対数の少ないスーパーヒーローを作り上げていくのか。
その方法を下記に列挙していきます。

わたしも研究している過程ですので、増加していく可能性はありますが、現状は以下となります。

  1. 中途採用ではなく、新卒採用をメインにせよ!
  2. 今一度、当社の基本理念の明確化と存在意義を明示せよ!
  3. 会社の行動指針を明確にし、その実践に力を入れよ!
  4. アメーバー式QC活動を取り入れよ!
  5. 実績で昇給させることはあっても、昇進はしてはならない!
  6. 与えたもの以上に得ることはできない循環を理解させよ!
  7. すべては自分の問題であり、興味関心の度合いを引き上げよ!
  8. 責任範囲が広がり、権限が生じることを理解させよ!
  9. 感謝の気持ちを忘れてはならない。

 

まず①の中途採用ではなく、新卒採用をメインにせよ!といのは、中小・中堅企業ぐらいの規模であると、人材の不足をどのように補填するかと言いますと、やはり労働市場に経験者を求めて採用することになりがちです。

経験がある分、判断を任せることができ、また知識や経験も豊富で、新卒のように1から10まで教えなくても、それなりに仕事をこなすことができるので、引継ぎなどのスイッチコストもそんなに多く発生せずに、自社になじんでくれるものだとの考えが多いようです。

 

しかし、中途採用こそ大きな罠なのです。

技術・経験によるところで、次第に序列が出来上がってしまい、まさに前回までに説明していたスーパースターが幅をきかせるようになる。
過去の成功体験から抜け出すことができず、自分のやり方を押し通す傾向がある。

上司・先輩との上位層や、部下・後輩との関係性が断続された状態で採用されますので、指示命令が間違った方向で伝わることもありますし、社風や企業文化の落とし込みが曲がりやすい傾向があります。

 

一方、新卒採用をメインに行なっていけば、教育に対する金銭的コストも時間的コストもかかりますが、ゼロからスタートしているわけであって、その企業が持つ社風や企業文化に対しての落とし込みが素直にいきます。
その新卒採用が複数年をメインにして、行なわれると、自然とその企業の文化形成された人材が育ち、ゆくゆくは良き先輩となり、良き上司になると言えます。

こうなると、組織力を強くしていく基盤が成り立っていき、トップマネジメントからの基本理念の浸透や経営理念や経営方針のまがうことなく落とし込まれていきます。

もちろん、中途採用でも、新卒採用でも必ずしも100%わたしが述べているようになるとは言えませんが、その傾向が顕著であると言えると思います。

 

ただ、一見よさそうに見える新卒採用でも、どうしてそうしないのか?という疑問が立ってくると思います。
これは、簡単に言えば、長期軸と短期軸のとらえ方であると言えます。

つまりは、短期軸であれば、中途採用のメリットを享受したいという思惑があり、さしあたりのスイッチコストやスイッチタイムを惜しむあまりにとってしまう選択だと言えるでしょう。
さしあたりの即戦力を必要としていると言えます。

一方で、長期軸であれば、新卒への教育や企業文化の落とし込みに手間を惜しまず、将来の強い会社づくりの担い手として、手塩にかけて育て上げることを疎まず、長期的な目線で経営を常に考えているということだと思います。

 

もちろん、スーパースターではなく、スーパーヒーローづくりに適しているのは後者となります。

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