「段取り八分、仕事二分」
仕事は、段取り(準備)が全て!
最初で方向性がずれていると、後で取り返しがつかなくなります。
段取りをちゃんとすれば、仕事は終わったようなもの。
たとえば、大きなプロジェクトに対して計画を立てて実行していきますが、何かしらトラブルが発生し、結果的に計画通りにはいかなかった、と。
このような場合にまず考えられるのが、
- 経験不足
- 知識不足
- 技術不足
といった目に見える”技”の不足が挙げられます。
では、”技”を高めるだけで、本当に全ての問題が解決できるのでしょうか?
例えば、100メートルを10秒で走れる人がいても、そもそも走り出しが遅ければ、自分より足の遅い人が先にゴールしてしまいます。
また、そもそも”やる気”が無ければ、手を抜いて、ダラダラ走り、結果的に15秒、20秒となってしまいます。
では、一体何が足りないのでしょうか・・・
日本電産の永守社長の言葉で、以下のようなエピソードがあります。
創業間もない頃、日本電産はどこへ行っても仕事がもらえなかった。
やっともらえた仕事も、どこの会社もやらないような厳しい注文で、それを技術者全員が「絶対無理だ」と口を揃えて言った。
そこで永守社長がやったのが、みんなを立たせて「”出来る”と100回言え」、と。
「出来ます。出来ます。出来ます。・・・」
100回終わって「どうだ?」と聞いて「出来ません」と言うと「よし。今度は1,000回だ」、と。
さすがに1,000回言うと、だんだんとみんなが出来る気分になってくる。
その状態になってから、一気に仕事をスタートさせる。
そうすると、お客さんの要求を100%満たせなくても、それ相応にレベルの高いものが出来上がる。
物事が上手くいくかどうかは、それをやる人が「出来る」と信じる事であり、「出来る」と信じられた時には、その仕事の半分は完了している。
「段取り八分」 という言葉を私なりに勝手に解釈してみますと、
- 出来ると 思わない ⇒ 成功確率 0%
- 出来ると (本気で)思う ⇒ 成功確率 50%
- 出来ると 確信する ⇒ 成功確率 80%
この③の”確信(確実だと信じる)のため、計画など目に見える形でアウトプット、という事が行われるのだと思います。
一番大事なのは、②の「本気で出来ると思う」という点。
これが抜け落ちて計画を立てれば、「仏作って魂入れず」の状態です。
”出来る”と信じられない段取りは、80%-50%=30%。
残りの仕事が70%で、そこにかなりの労力がかかり、もしトラブルが起きようものなら、考えて対処する余裕もなく、もぐら叩き。
結果、回り道が多くなり、膨大な時間だけがかかってしまいます。
それと、”出来る”と信じていなければ、本気で取り組もう、実行しようとも思わないため、生産性も落ちてしまいます。
社員に対して「計画を作れ」と言って、作られた計画表の”内容”を見て”OK”と言ってしまいがちですが・・・
一番大事なのは、計画書の内容、つまりは“段取りをすること”ではなく、本人が「出来る!」と思っているかどうか。
見えるものに囚われると、物事の本質が見えなくなってしまいます。
普段から、形式に囚われず、”本質”を仕事の中に取り込んでいきたいものです。
~▶YouTuberになりました!~
弊社YouTubeチャンネル『久野康成の毎日が有給休暇!!』を開設いたしました!
「久野康成の毎日が有給休暇!!」では、代表の久野が作った365の金言を
『久野語録』として日めくりカレンダーにまとめ、内容を毎日解説していきます。
チャンネル名にある通り、「毎日が有給休暇」になるような生き方のツボとコツを発信しておりますので
ぜひ一度ご覧頂ければと思います!
また、経営者の方に必見の、「久野の経営のエッセンス」シリーズも継続的に投稿しております。
こちらは、経営をする上での疑問点や悩みなどに対して、気付きを得ることができる動画となります!
株式会社東京コンサルティングファーム
代表取締役社長
増田 鉄矢
※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。